転職を考えている人や仕事復帰を考えている人は、どこを重視して仕事を探していますか?
実際正社員や派遣ではどう違うのでしょう。
働き方に迷っている人は派遣という働き方にしてみませんか?
今回はメリットとデメリットを比べて説明していきます。
派遣の給与
正社員と比べ派遣社員の月給が高いと感じることがありませんか?
同じだけの時間、同じ業務をしているのにどうして?と思う方もいるかもしれません。
ここ数年は特に給与が上がってきているようです。
専門性の高い仕事は勿論ですが、事務職やコールセンターなど定番の仕事もじわじわと上がっている傾向にあります。
雇用が不安定なことや即戦力を求める企業も多く給与自体の交渉が出来やすいのもありますが、少子化などでどの企業も働き手が不足しており給与を上げて人材を確保しようとしていることが最大の理由ではないでしょうか。
実際、5年ほど前は派遣会社に登録をして仕事を探していると「この求人も決まってしまいましたのでまた見つかれば連絡します。」と言われその後なかなか仕事が決まらなかったのが、最近ではひっきりなしに登録した派遣会社から電話があり低姿勢であれやこれやと求人を紹介してくれます。
そして数年前では『面接』があったのですが最近では『職場見学』と称した面談があり、だいたいは働く前提で話は進んでいきます。
それだけ人材不足は深刻なようでその分以前よりも給与はよくなっています。
ただ、給与に関しての最大のデメリットは、賞与などがないのでまとまったお金が入らない事です。
毎月コツコツと貯金をしていくことを心がけておかなくてはなりませんね。
仕事探しのメリット
正社員もアルバイトも仕事を探す時は自分で企業に連絡を取りますよね。
しかし、派遣で働く場合は自分と企業との間に派遣会社の担当営業がいます。
最近ではあまりないですが、稀にアルバイトなどの面接で「採用ね!いつから来られる?」と話がすすんで断りたいのに断りづらくなった経験はないですか?
やはり会社の雰囲気を見たり話を聞いたりして決めたいところですよね。
派遣の場合、面談をしてみて担当営業がお互いの意思を確認してから話が進んでいきます。
面談も「ご縁があって働くことになれば…」という前提で話があるので安心です。
そして、『内定辞退』の意思も担当営業に伝えればいいので気まずい連絡もせずにすみます。
結果も早く出るので派遣会社に登録さえしていればかなりスピーディーな職探しではないでしょうか。
職場環境のデメリットをどうメリットに感じるのか
やはり派遣社員だと、正社員のように責任のある仕事を任せられないと思っている企業が多くあります。
それもあり、やりがいがある仕事がしたい!残業をしてでも責任ある仕事をやりきりたい!という考えの方にはデメリットになるかもしれません。
会社で直接雇用しているわけではないので、「違う会社から働きに来てくれている」といった雰囲気が強く出ている企業もあり壁を感じることもあるかもしれません。
しかし、逆に考えてみると頼まれた仕事をしっかりとこなしておけば大丈夫ということなのです。
確かに自分がいなければ誰も代わりがいない重要な仕事は任せてもらえないことが多いですが、例えば子供が急に発熱して保育園から連絡があった場合などは、正社員の人たちよりも帰りやすいのではないでしょうか。
あまりに早退や欠勤が目立つと更新などに関わってきますので注意が必要ですが、自分の家庭環境などで正社員よりも派遣社員を選択したほうがいいこともあるのではないでしょうか。
敷居が高い企業でも働ける可能性!
派遣会社の求人をみていると中小企業から大企業まで様々ですが、正社員ではなかなか手が出ないような有名企業へも働きに行けるというメリットもあります。
誰もが聞いたことのある企業で多くの経験を詰めることは自信にもなりますし、ちょっとした自慢にもなりますね。
中には、直接雇用で正社員になったスタッフもいますのでチャレンジしてみる価値はあります。
しかし業績拡大している大きな企業は高時給で更に数人募集していることも多いですが、希望する人も多いので倍率はかなり高いです。
面談に進めるかどうかは自分の経験次第になります。
企業に紹介する前に社内選考するので、コーディネーターとはしっかりと関係を作っておく必要があります。
福利厚生などの待遇の差は?
ここ数年、派遣社員の働き方が見直されており正社員と同じくらいの福利厚生は付くことが多くなってきました。
働く期間によりますが、健康保険加入はもちろんのこと有給休暇や産休育休も取得できるようになりだんだんと働きやすくなってきています。
それもあり、正社員として就職が決まるまでのつなぎとして利用したり、結婚した女性が仕事ボリュームを調整するために派遣会社を利用する人も多くいます。
ただ交通費は出ないところがまだまだ多いですし、終身雇用、退職金制度などはありません。
賞与はなく昇給もなかなかしませんので重要な待遇が抜けています。
長く同じ企業で働きたい人にとっては正社員の方がメリットは大きいのではないでしょうか。
世代によるメリットは?
やはり派遣の多くは20代が多く、年齢が上がるにつれてだんだんと少なくなっていきます。
若い世代であれば派遣でいろいろな仕事を経験することが出来るので正社員として就職活動をするときに力になります。
更に女性は20代30代に多い出産後の復帰として派遣を選ぶ人も多くいます。
派遣は時短や週2.3ほどの求人も多いのでブランク明けの肩慣らしにはちょうど働きやすいですね。
年齢が上がってくると子育てなどがひと段落して仕事をセーブしたい人などが多くなってきます。
そういう世代はビジネススキルもありますので即戦力を探している企業にはもってこいの人材です。
どの年代でも求めているところはありますのでピッタリとマッチングする企業を探したいですね。
契約期間に潜む大きなデメリットをどう思うのか
派遣社員には契約期間があります。
初めから『1年間』などとはっきり決まっている場合と『長期』と長い期間働いてほしい場合とがありますが、この期間は『最大の延長期間』を指しています。
だいたいは1カ月や3ヶ月単位で契約し、お互いの合意があって初めて更新をしていきます。
その間にこの企業はちょっと自分に合わないなと感じれは更新を断ることもできますし、逆に自身の勤務態度や能力で企業側が更新を見合わせるケースもあります。
いろいろな仕事を試してみたい人や、引っ越しなどで働ける期間が決まっている人には辞めやすくメリットに感じる制度ですが、長く働きたい人にとっては更新のたびに評価されることになるのでデメリットになる部分が多く更新月が近づいてくるたびにドキドキしますよね。
更に実はこの『長期』というのもお互いの同意があれば永久的に働けるものではなく、派遣法改正で原則として契約期間は上限3年間と決められています。
派遣会社に正社員雇用された場合や60歳以上の場合は例外のようですが、基本的に最大で3年間しか働けないので派遣社員になってずっと同じ職場で働きたいというのはなかなか難しいのです。
3年間の勤務が終われば今まで勤務していたところに直接雇用してもらえるよう交渉をするか、違う企業を紹介してもらうしかありません。
それだけ長く働きたいのであれば3年が過ぎるまでに派遣をしながら正社員で働ける企業を探した方が得策のような気もしますね。
派遣として働く・まとめ
いかがでしたでしょうか?
派遣はデメリットもありますがアルバイトやパートと比べメリットも多く働きやすい雇用形態です。
やりがいなのか時間なのか、自分が仕事に求めることでピッタリの働き方は変わってきます。
しっかりと自分のイメージと向き合って、理想の働き方を見つけましょう。