対人恐怖症な私でも働くことができた仕事・症状の緩和を実感した心がけ

派遣のお仕事体験談

「対人恐怖症でもできる仕事ってあるの?」と不安に思っている人は少なくないでしょう。

働きたいけれど人と関わるのが怖い…絶望しそうになりますよね。

でも、あきらめないでください。

今回は、そんな対人恐怖症の人に適した仕事や、症状が緩和しやすい心がけについてお伝えします。

私でも働けた!対人恐怖症でもできるおすすめの仕事10選

対人恐怖症といっても、人によって様々な症状があり、全ての人におすすめできるわけではありませんが、「対人恐怖症でも働くことができた」という声が比較的多い仕事をご紹介します。

ポスティング

決められた地域の住宅や事業所を回ってポストにチラシを配る仕事です。

1人で黙々と自分のペースでできる仕事なので、対人恐怖症でも働きやすい仕事の1つです。

ただし、住民に見つかった場合苦情を言われることもあるので、その点は辛いかもしれません。

過去に苦情を言われた家は、「配布禁止」と事前に地図で伝えられる場合が多いので、入れないように気をつけましょう。

また、早朝など住民と顔を合わせる可能性が低い時間帯に行うとトラブルを避けやすいでしょう。

新聞配達

決められた地域の購読者の家に新聞を配達する仕事です。

最初は先輩について順路や配達の仕方を教わり、覚えたら1人で配達します。

朝刊と夕刊がありますが、配達中に人とすれ違うのも怖いという人には、朝刊のほうがおすすめです。

ポスティングと仕事内容が似ていますが、配達する家、時間帯がきっちり決まっており、間違いがないように配達しなければいけないため、より責任が重い仕事といえます。

また、冬場などは気温も低いため、その点も我慢する必要があります。

ただ、頼まれてもいないチラシを勝手に入れるポスティングに比べ、住民に苦情を言われることもないので、その点では気が楽かもしれません。

工場の軽作業

工場のライン作業や製品検査、梱包、倉庫内作業などの仕事です。

黙々とできる作業が多いので、対人恐怖症の方でも働きやすい場合が多いでしょう。

ただし、重いものを2人で運んだり、チームで協力して作業したりと、頻繁にコミュニケーションが必要になる職場もあります

前後の工程が離れているライン作業や、人数の少ない倉庫内での作業なら働きやすいでしょう。

周囲に人が少なく、1人で集中しやすい環境だからです。

また、顔を隠せるマスクや帽子を着用する工場もおすすめです。

トラック運転手

決められた場所にトラックで荷物を配送する仕事です。

配送元から配送先に到着するまでの間は、運転中も休憩中もずっと1人で過ごせます。

長時間の運転や荷物の積み下ろしが苦にならない、体力がある人なら、対人恐怖症でもストレスが少なく働きやすいでしょう。

配送元と配送先では人と接する必要がありますので、その回数が少ない長距離の運転手が特におすすめです。

清掃員

お店やホテル、駅などの清掃をする仕事です。

黙々と決められた場所を清掃するので、人との関わりが少ない仕事としてよく挙げられます。

ただし、病院の病室の清掃は「人と関わりのない」という点ではあまりおすすめできません。

患者さんから色々話しかけられたり、清掃しているところをじっと見られたり、雑用を頼まれたりして大変なようです。

開店前や閉店後のお店など、周りにあまり人がいない場所を1人で清掃するなら、対人恐怖症でも働きやすいでしょう。

在宅ワーク

内職、データ入力、ライター、イラストレーター、ネットショップの運営、アフィリエイト、プログラマー、Webデザイナー、エンジニア、テープ起こし、アンケートモニター、FXや株のトレーダーなど、自宅でできる仕事です。

1人で、しかも自宅での仕事ですから、人の目が気にならずに安心して働きやすいでしょう。

仕事の依頼主ともメールや電話でやりとりすることが多いので、対面で人と接することはほとんどありません

対人恐怖症で引きこもりになってしまった…という人は、まず在宅ワークから挑戦してみてはいかがでしょうか。

警備員

オフィスビルなどの警備をする仕事です。

防犯カメラをチェックしたり、建物内を巡回したりして、異常がないか確認します。

人と関わることが少なく、対人恐怖症でも働けたという声が多い仕事です。

特に、夜間や休日のビル内はほとんど人がいなくて気楽なようです。

コールセンター

お客様への電話対応を行う仕事です。

大きく分けて、お客様からの電話を受ける仕事と、お客さまに電話をかける仕事の2つがあり、どちらかを専門に担当します。

電話恐怖症の人には地獄のような仕事ですが、面と向かって人と話すのは苦手でも、電話なら大丈夫という人には向いている場合もあるのです。

実際に、対面での接客で緊張してうまく話せずに悩んでいた人が、コールセンターでの電話対応なら問題なくできた例もあります。

電話で話している声を聞かれたり姿を見られたりするのが不安なら、自宅でコールセンターの業務を請け負う在宅コールセンターという手もあります。

接客や電話応対が少ない事務

データ入力や書類の作成、整理などが中心の事務職です。

「事務なんて接客や電話応対があるから絶対無理!」と思うかもしれませんが、接客や電話応対がほとんどない事務職もあります。

全くないというのは難しいかもしれませんが、たまにしかなく、データ入力などを黙々とすることが多いので何とか働けているという人もいます。

客足の少ないお店の店員

あまり繁盛していないお店で接客や商品の陳列、補充、店内の掃除などをする仕事です。

客足が少ないので、接客以外の仕事の割合が高くなります。

繁盛店は接客が多いから無理だけど、接客が少ないお店なら何とか働ける人もいます。

ただし、繁盛していないと潰れる可能性もあるので、あまり長くは働けないかもしれません。  

農業

米や野菜、果物などを育てたり、家畜を飼育したりして、食品を生産する仕事です。観賞用の植物を育てる仕事もあります。

作物や動物が相手なので、対人恐怖症でも働きやすいでしょう。

いきなり自営業として始めるのは大変ですから、まずは農家に雇ってもらって働いてみてはいかがでしょうか。

収穫時期などの期間限定のアルバイトから、住み込みの正社員まで色々あります。

社会のストレスから農業に転職する人も近年では珍しくありません。

大自然や動物に癒されて症状が緩和したという話もよく耳にします。

面接が怖くて応募できない…どうやって仕事を探せばいいの?

対人恐怖症でも働ける仕事はあるといっても、その仕事に就くための面接が怖い…という人も多いと思います。

働くための最初の難関ですよね。

どうしても面接が怖い…面接のことを考えるだけで体が震えてしまう…。

そんな人は、まずは在宅ワークやポスティングなど、面接なしの仕事に応募してみましょう

単発の仕事なら、交通量調査も面接がない場合がほとんどです。

初めから大きな壁を乗り越えようとするのではなく、段階を踏んでチャレンジしてみましょう。

次におすすめなのは派遣会社です。

Web登録や電話登録を受け付けている派遣会社もあるので、まずは登録してみましょう。

登録する時に、「対人恐怖症である・どんな症状があるのか・どんなことが苦手なのか」等を担当者に伝えておくと、自分に向いている仕事を紹介してもらえる可能性が高くなります

「対人恐怖症なんて伝えたら断られるのでは?」と不安に思うかもしれませんが、対人恐怖症であることを隠して、合わない仕事を紹介されるより安心だと思いませんか?

「対人恐怖症」という言葉に抵抗があるなら「人付き合いが苦手」「あがり症」といった言葉で伝えてもよいでしょう。

もし断られたら、その派遣会社とは相性が合わなかっただけです。

派遣会社にも得意分野があります。

工場の軽作業など、対人恐怖症でも働きやすい職種に強い派遣会社なら、断られることはあまりないでしょう。

ネックは、派遣先で「顔合わせ」と称した面接が行われることですが、工場の軽作業などは学歴や職歴、スキルを問われないことが多く、簡単に済むこともあります。

これはもう何とか乗り切るしかないので、どうしても不安が強ければ病院で相談して薬を処方してもらうといいかもしれません。

また、基本的に担当者が一緒に同行してくれるので一人ではありませんし、きっと心強い味方になってくれるでしょう。

言葉に詰まったとき、派遣会社の担当者さんが助け舟を出してくれたという口コミも多く、担当者さんに頼るのも手です。

対人恐怖症でも大丈夫!症状の緩和を実感した心がけ

対人恐怖症は性格の問題ではなく病とされています。

症状がひどいのであれば心療内科か精神科を受診しましょう。

ただ、「心療内科や精神科に通うのには抵抗がある」という方も多いと思います。

そんな方に向けて、症状が緩和しやすい、日常の中で心がけるとよいことをお伝えします。

十分な睡眠をとる

不規則な生活をしていると体調が優れず、ストレスも溜まりやすいので症状も出やすくなります。

夜勤があると難しいですが、なるべく規則正しい生活を心がけましょう。

また、早めにベッドに入ったところで眠りにつけない、眠れたとしてもすぐ目を覚ましてしまうといったケースが続く場合は、次のことを一度見直してみて下さい。

なかなか眠りにつけない人が見直すべきこと

  • 寝る直前に食事を取っていないか
  • エナジードリンク・コーヒーなどのカフェインを取りすぎていないか
  • 自分に合わない寝具を使っていないか
  • 寝る前に長時間スマートフォンやパソコン、テレビの画面を見ていないか
  • 考え事をしすぎていないか

適度な運動をする

運動をすると「幸せホルモン」といわれるセロトニンの分泌が盛んになり、ストレスの解消に繋がります。

身体を適度に疲れさせることによって、逆に精神的な疲れが緩和されるとも言われており、好循環が期待できます。

ジムの場合、一人一人が自分のペースでもくもくと身体を動かしているので、他人を気にする必要もありません。

深呼吸をする

深呼吸にはリラックス効果があります。

症状がひどい時には気休め程度にしかならないかもしれませんが、普段から深呼吸する時間を作って、リラックスを心がけましょう。

もやもやした負の空気を身体の外に出すイメージで行うとより効果的です。

受け入れてしまう

対人恐怖症を克服しようと頑張って、返って症状がひどくなってしまった経験はありませんか?

対人恐怖症は、克服しようとするのではなく、受け入れられるようになると楽になります。

対人恐怖症でも死ぬわけではありませんし、できる仕事はあります。

受け入れてくれる人はたくさんいますし、対人恐怖症でも長所はたくさんあるのです。

対人恐怖症でも大丈夫なのです。

むしろ個性だからしょうがない!」と開き直るぐらいでちょうどいいかもしれません

自己開示をする

無理のない範囲で、対人恐怖症の症状を人に打ち明けると、症状が緩和しやすくなります。

あらかじめ打ち明けておくと、症状が出ても「この人はこういう場面で緊張する人なんだな」と理解してもらえるので、不審に思われません。

「嫌われるんじゃないか」と不安に思うかもしれませんが、案外受け入れてくれる人は多いものです。

自意識過剰かも?

対人恐怖症は、人から変に見られていないかという不安からくることが多いです。

実際のところ皆自分のことで精一杯で、周りのことをそこまで気にしていない人がほとんどです。

外を歩いていても、5分前にすれ違った人のことを覚えていますか?

他人への関心はその程度なのです。

「私って自意識過剰かな」と思うようにするといいかもしれません。

マスク・眼鏡をする

対人恐怖症の症状を抱えていたとしても、マスクや眼鏡をすることによって人と話せるようになるという方も多くいます。

これは私も普段使っている小技です。

冬などはマスクを着用している人が多いため不自然ではありませんし、夏はだて眼鏡をして仕事をしています。

個人差はあるかと思いますが、レンズを1枚通しただけで人の目線が怖くなくなるのでかなりおすすめです。

対人恐怖症な私でも働くことができた仕事・症状の緩和を実感した心がけ まとめ

いかがでしたでしょうか。

対人恐怖症と向き合うのは辛いことですが、できる仕事はたくさんありますし、病院での治療やカウンセリング、自分自身の心がけなどで、うまく付き合っていけるものです。

「自分は対人恐怖症だからだめだ」とネガティブに考えすぎてしまうことが、結局のところこの症状を悪化させてしまいます。

もっとソフトに考えてみましょう。

この症状を克服したという方もたくさんいます。

できることから少しずつ実践してみてください。

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