【派遣社員】クレジットカードの申込書、派遣元と派遣先のどちらを書くべき?

人材派遣コラム

派遣社員として働く方がクレジットカードを申し込むとき、勤務先は派遣先派遣元のどちらを書くべきでしょう。

勤務先は派遣先に思えますが、派遣社員であるということは、派遣会社の社員なのでは?と疑問を持つ方もいらっしゃると思います。

これからクレジットカードの申し込みを考えている方は知っておくべき知識です。

カード会社にとって勤務先は、審査にあたって重要なポイントですから、どちらを書けばいいのか、その理由は何か、解説させていただきましょう。

派遣社員の勤務先は雇用されている派遣会社を書こう!

派遣社員を雇用しているのは派遣会社

派遣社員は派遣会社に雇用され、籍を置いています。

派遣に出る際に、雇用契約を結んだのは派遣会社だと思います。

給与もそこで支払われており、在籍確認が行われるなら、一般的には派遣会社に電話で確認されることになります。

クレジットカード会社は雇用契約を結んでいる会社が、どの会社かという点に重きをおいて判断するので、勤務先として申込書に書くのは、派遣会社となります。

勤務年数の面でも派遣先でなく派遣元で判断される

派遣は同じ派遣先には更新を繰り返しても、最長3年しか派遣されないこととされています。

例えば、派遣会社A社に登録し、B社に派遣されるとします。

もし一旦B社の契約を3年で終了して即日C社に派遣された場合、勤続年数はB社から3年以上延長されてC社分も加算されるため、長期雇用されているとみなされます。

2ヶ月や半年更新で、次々と派遣先が変更になっている場合に、派遣先を記入することが申込書の基準になっていれば、派遣社員には不利です。

転職を繰り返して勤務年数が短すぎるように感じ取れ、安定して働けないことで支払い能力がない人間として問題視される可能性があるからです。

雇用契約を結び、どこに派遣されても、勤務しているのは一貫して同じ派遣会社と判断されることが、クレジットカード会社の審査通過には、とても有利なのです。

所属先に派遣先を書くカード会社もある

クレジットカード会社によっては、申込書に所属先を書く場合があります。

所属先を記載することが必要な場合には、派遣先の会社名を「派遣先」や「出向先」として書くことになります。

派遣社員という属性を記入していることが前提になるため、派遣会社においては勤続何年と書き、派遣先にどれだけ勤務しているかは、特に関係がありません。

派遣元が小企業で派遣先が大手だから大手を書きたいけれども

大企業が派遣先ならより信用されるか?

基本的には派遣元を雇用元として書いておきます。

勤続年数が長ければ、クレジットカード審査における信頼度も高くなることがわかりました。

では、所属先欄に大手会社が派遣先として記入してあれば、大手企業に配属されているとして、信用度は高くなるでしょうか?

それはほぼ関係ありません。

たまたまそこに派遣されたというだけで、そこに入社して働き続けているとはみなされないのです。

大手企業勤務を武器にできるのは、その企業と直接雇用契約を結んでいる場合だけと考えてください。

「どういった派遣元に雇用されているか、本人の支払い能力などに信頼度はあるか」クレジットカード会社が審査する点はそこにあります。

また、派遣先である大手企業を勤務先として書いた場合、クレジットカード会社が在籍確認をした際に、派遣先の大手企業が派遣社員を把握していないことで確認が取れない可能性もあります。

肝心なのはその会社から一定の収入を得ているかどうか

大手企業に派遣されているかどうかは重要ではありません。

小さな派遣会社であっても、派遣元から安定して一定以上の収入を得ていること、それが継続されつつあるかということが、クレジットカード会社の審査で重視されています。

クレジットカード会社が気になるのは、本人に支払い能力があるかどうかで、派遣元が小さくても本人が安定して勤務していれば、支払いが可能とみなします。

逆に大企業に派遣されていても、短期の有期派遣でしかなく、クレジットカード発行後すぐに、契約満了となる場合には、当然ですが、支払い能力があるとは判断されません。

派遣社員の在籍確認

派遣元に在籍確認が来る場合の注意

派遣元を勤務先として申込書を記入する際には、派遣会社に在籍確認があることが一般的になります。

在籍確認をしないカード会社もありますが、普通は確認されると考えておいたほうがいいでしょう。

この場合、個人情報を重く見て派遣元が在籍に関して返答しないケースがあり、確認が取れないということもあり得ます。

クレジットカード審査の件で、在籍確認の電話があるかもしれないということを派遣会社に伝えておくようにしましょう。

派遣先で在籍確認が取れる場合

前述のような理由で派遣元が在籍を証明せず、本人に連絡が来る場合があります。

派遣先・出向先を確認し、そこで在籍確認を取るケースになります。

申込書に、所属先として派遣先を書いていれば、カード会社が派遣先に確認を取った場合スムーズに話が進みます。

勤務先として派遣先を書くと在籍確認が取れないトラブルも

一例として、派遣会社Aから長期を前提にB社に派遣に出て一年、無事に契約更新を繰り返し、クレジットカード会社の申込書に、勤務先を派遣先であるB社と書くとします。

審査が始まったタイミングで、派遣先のB社が契約満了となってしまった場合、別企業のC社に派遣に行くことになりますが、カード会社からは、以前の派遣先B社に在籍確認の電話が入ることになります。

もちろん在籍の確認が取れません

こういったトラブルが起きかねないのです。

派遣元を記入しておく大きな理由のひとつです。

契約社員や期間社員の場合の勤務先は?

契約社員や期間社員の場合は、雇用契約を結んでいる会社と勤務先が同一であることが多いので、勤務先の会社名を申込書に書きましょう

別会社に出向している場合は、派遣社員と同様で、雇用契約を結んだ自分の籍がある会社名を記載します。

所属先記入欄があれば、出向先企業を記載しておけばスムーズに確認が取れるでしょう。

派遣社員はクレジットカードの申し込み審査に通りにくい?有利にする方法

派遣社員の「最長3年」がネック、それも法改正から有利に

派遣社員は、正社員に比べてクレジットカードの審査に通りにくいことは否めません。

一定の勤務先で長期勤務することが少なく、法律で最長三年と決まっているため、支払い能力が不安定でハイリスクな申込者とみなされます。

ただし、この点は平成27年に法改正が行われ、3年の更新満了後も同じ企業の別部署で働くことや、派遣先で直接雇用に結びけられる制度ができたため派遣社員でも有利な状況になっています

審査のタイミングでは長めの勤務年数のときに

派遣社員の場合、契約期間が切れたら別の派遣会社と契約をして渡り歩くことも少なくはありません。

仕事を長く、そしてより良い条件の職場を探して続けるという意味で悪いことではありませんが、クレジットカードの審査をする段階で、現在の勤務先である派遣元に半年未満など短期間しか在籍していなければ、カード審査に通過するのは厳しくなります。

クレジットカード審査を受けるときには、少なくとも1年以上、勤務先派遣会社に在籍して派遣社員として働き、勤務年数を長く記入できるようにしましょう。

契約更新を繰り返せば、時給が昇給する場合もあるので、一定収入を重要視するカード審査に有利にもなります。

クレジットカードが無事発行されたら

同じ派遣会社で仕事を続けるほうが良い

定期的に在籍確認があるカード会社もあり、またどのカード会社も勤務先が変わったら手続きをするように決まっています。

派遣先が変わっても同じ派遣元に勤務していれば、5年、10年と安定した勤務年数となり、カード会社からの信頼も得られることとなります。

カード利用枠増額など、定期的な見直しがありますが、その点で大きなメリットがあります。

派遣元が変わったら手続きを

違う派遣会社に登録して仕事をするようになったら、必ずカード会社に手続きをすることが必要です。

放置したままでは、書類提出を求められるなど、何かの機会に食い違いが生じる可能性が出てきてしまいます。

派遣契約が切れて、派遣元から派遣先の紹介を受けることができずに仕事が途切れると、派遣元と雇用契約を結んでいる状態にもならず、無職扱いともなります。

これも後のトラブルを避けるために正直に申し出ておきましょう。

まとめ

派遣社員の人がクレジットカードを申し込むときに、派遣先と派遣元のどちらを勤務先にすればいいかを解説させていただきました。

審査の段階でさまざまな理由が出てきますが、雇用契約を結んでいる会社を勤務先にしておくことは、クレジットカード申し込み時の原則です。

どこに雇用され何年勤務しているか」をクレジットカード会社は判断基準にしています。

クレジットカード審査に通過しやすいよう、派遣の働き方でも条件を整えておき、審査を受けるようにしてください。

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