【採用担当が教える!】恥をかかない履歴書の書き方とは?

人材派遣コラム

履歴書は就活や転職活動をする上で欠かせない書類です。

履歴書の書き方を誤ったり、手を抜くことで書類選考ではじかれてしまう可能性も高くなります。

また、数多くの履歴書を見ているとそれだけで人柄が読み取れてしまうので第一印象を決める材料としても重要になってきます。

今回は現役で採用を担当している私が、どこに提出しても恥をかかない履歴書の書き方を伝授いたします。

履歴書作成前に準備するもの

履歴書と一口に言っても様々な種類の用紙でしたり、手書きする際に使用するもの等を用意していかなくてはいけません。

まずはどんな用紙に何を使って書けば良いのか、基本的な注意点をみていきましょう。

JIS規格、A4版の履歴書を選ぶ

履歴書の様式には大きく分けて2種類の様式が存在します。

「JIS規格のもの」「それ以外のもの」です。基本的にはJIS規格の履歴書を指定している企業が多いのでJIS規格の履歴書を使うようにしていきましょう。

また、用紙のサイズはB5版とA4版があります。ほとんどの企業での書類はA4サイズを使っていることが多いので企業側が整頓しやすいように気遣ったA4版を選ぶようにしましょう。

ボールペンか万年筆で書く

手書きで履歴書を書く場合は「黒のボールペン」「万年筆」を使用するようにしましょう。

「消せるボールペン」の使用は絶対に止めましょう。履歴書は証書類になりますので、消える筆記用具を使用するのは禁止です。同様に鉛筆やシャープペンシルの使用も禁止という事になります。

下書き用に鉛筆も用意しよう

いきなりボールペンか万年筆で履歴書の清書を始めてしまった場合、記入ミスをした時に最初から書き直さなくてはいけません。

何回も書き直していると次第に集中力も切れてきてより良い履歴書を書くのが困難になってきますので、まず初めは薄い鉛筆で下書きをすると良いでしょう。

(下書きをした場合鉛筆の上から清書を行い、時間を充分に置いてから消しゴムで丁寧に消していきます)

履歴書の項目別での書き方

履歴書には様々な項目がありどの項目でも決められた書き方がありますので項目順にみていきましょう。

日付・氏名・生年月日・住所・電話・メールアドレス・連絡先の書き方

日付

実際に履歴書を書いた日付ではなくて企業に提出する日付を記入しましょう。

面接の際に持参する場合は持参する日付を、郵送する場合は企業に履歴書が到着する日ではなくポストに投函する日付でOKです。

また、画像では平成○○年と指定がありますが記載がない場合は西暦で記載しても大丈夫です。

しかし今後の項目で年記載時に同じように記載しなくてはなりませんので平成〇〇というように記載するのが良いでしょう。

氏名

氏名の書き方に特に決まりはありませんが丁寧な字で枠をいっぱいに使い大きく書きましょう。

大きく書くことによって自分自身の自信の表れが履歴書から伝わってくるようになります。

振り仮名は「ふりがな」文字が平仮名の場合は平仮名で、「フリガナ」とカタカナの場合はカタカナで書きます。

生年月日

こちらも提出する際の年齢を書くようにします。

仮に履歴書を書いた時に20歳でも提出するときに21歳になっているのであれば生年月日の年齢欄は21歳となります。

住所

都道府県から省略せずに最初から書きます。

番地等も「1-1-1-102」というように省略せずに下記のように記載しましょう。

例)東京都○○市○○1丁目1番地1号 ○○ハイツ102号室

電話・メールアドレス

電話の項目が2つある場合は自宅の電話番号と携帯電話の番号を書きます。

項目が2つあって携帯電話しか持っていない場合は、上の欄に携帯番号を書きましょう。

画像にはありませんがメールアドレスを記載する履歴書も存在します。

メールアドレスを書く際に注意しなくてはいけないのがアルファベットの大文字小文字、数字を分かりやすく書くことです。

大文字の「I」と小文字の「l(エル)」、数字の「1」と似ているものは多々ありますので、誰が見ても分かるように書かなくてはいけません。

どうしても区別して書けないという方は、新たなフリーメールアドレスを取得して書きやすいアドレスを設定するのも良いでしょう。

連絡先

現住所の下の欄にある連絡先は現住所に書いた住所以外に連絡をしてほしい場合のみ記載します。

現住所に連絡を希望する場合はこの欄に「同上」と記載します。

学歴・職歴の書き方

学歴

こちらの項目は学歴から書き始めます。

一行目の真ん中に「学歴」と記載し、その次の行から実際の学歴を記入し始めます。

このような形ですね。

一般的には中学校入学から書いていきますが、職歴が多数ある方は中学校卒業から記入しても問題ありません。

学校名は省略せずに正式名称で書いていきます。

高等学校・短期大学・大学・専門学校を書く際は学部や学科、専攻も全て記入するようにしましょう。

一行に全て収まりきらないと感じたら無理せずに二行目に書いても構いません。

例)東京都立○○中学校 卒業

○○専門学校 ○○学部 ○○専攻

また見やすい履歴書にするために文字の列は出来るだけそろえて書くのがポイントです。

入学、卒業の記載は右端にそろえて書くとより美しくみえます。

職歴

学歴が書き終わりましたら次は職歴です。

新卒の方はこの項目では次のように記載してください。

同様に職歴がない場合もこのように記入します。

※職歴がある方※

1.職歴の書き方

職歴の書き方は学歴から1行空け「職歴」と真ん中に記載し書き始めます。

学歴と同様に過去の物から順番に記入していき、省略せずに正式名称で書きましょう。

また職歴の場合右端には入社、退職を記載していきます。

例)株式会社 ○○ 入社

2.記入する雇用形態

職歴欄に記入していくのは「正社員・契約社員・派遣社員」のみです。

正社員以外の雇用形態の方は例のように記入していきましょう。

例)○○株式会社 契約社員として入社

 

派遣社員の場合は派遣元のみの記入で大丈夫です。

派遣先の会社については、職務経歴書に記入していきます。

例)○○株式会社 派遣社員として入社

3.退職

退職を記入する場合「一身上の都合により退職」が一般的ですが、「倒産のため退職」等しっかりとした理由がある場合は書きましょう。

例)○○株式会社 倒産により退職

賞罰

該当しない方は記載しなくて大丈夫です。

ある場合は職歴から一行空け中央に「賞罰」と書き、次の行から記入していきます。

賞は国際レベルの入賞や国内大会優勝・準優勝を記入していきます。

地区大会優勝レベルであれば記入しなくて大丈夫です。

罰は懲役等の刑事罰のことを指し、過去に刑務所に入ったことのある方のみの記載となります。

この罰があることを隠して履歴書に記載しないと経歴詐称等で懲戒免職になる可能性もありますので、しっかりと記載しましょう。

免許・資格

応募する会社に少しでもプラスになる資格や免許を持っていれば優先的に書いていきましょう。

プラスになるものを持っていない場合、持っているものを取得年月日の古い順に記入していきます。

また、漢字検定3級等の比較的簡単に取得できる資格は企業へのアピールが少ないので他の資格がある場合は省いてしまっても構いません。

他に書く資格や免許がない場合は書いていきましょう。

自動車免許はどのような職種でも重宝される場合が多いですので、持っている方は必ず書くようにしてください。

資格や免許を記入する際も学歴や職歴と同じように正式名称で書くようにします。

国家資格等は「合格」と記載し、運転免許証等は「取得」と記載します。

例)普通自動車第一種運転免許証 取得

二級ガソリン自動車整備士 合格

志望動機・特技・好きな学科・アピールポイントなど

こちらの項目が履歴書で最も力を入れる部分になります。

志望動機・特技・好きな学科・アピールポイントなどと書いてありますが、基本的には「志望動機か自己PR」を記入していくことをおすすめします。

面接を受けた際にほとんどの企業で志望動機は聞かれますので実際に面接で話せるような内容を記入していきます。

志望動機の書き方のコツは「HPや求人情報に書いてある企業が求めている人物像」をしっかりと読み、それに合わせて文章を考えていくことです。

企業の求めている人が社交的で積極性のある方に対して、1人で黙々と作業をするのが得意とアピールしても企業からしたら求めていない人になってしまいますので「求めている人物像」をよく読み、この企業はどのような人材が欲しいのかをくみ取って志望動機や自己PRを書いていくようにしましょう。

通勤時間・扶養家族・配偶者の有無

通勤時間

自宅から企業までにかかる片道の最短通勤時間を記載します。

電車に乗っている時間だけではなく、自宅を出て駅までにかかる時間等も全て含め、トータルでかかる時間を記入しましょう。

扶養家族

結婚をしていて子供がいる場合にその人数を記載します。

画像では(配偶者を除く)と記載されていますので子供の人数だけでいいのですが、この記載がない場合に奥様(旦那様)が専業主婦(主夫)で扶養に入っている場合は奥様も人数に入れて記入します。

配偶者の有無

結婚して奥様(旦那様)がいる場合は有に〇、いない場合は無に〇を付けます。

配偶者の扶養義務

奥様が働いていて扶養に入れない場合と結婚をしていない場合は無に〇、奥様(旦那様)が専業主婦(主夫)等で扶養に入れる場合は有に〇を付けます。

本人希望記入欄

条件が様々あったとしても基本的には「貴社の規定でお願い致します」と記入します。

しかし、「○○職を希望致します」や「日中は電話に出ることが出来ません」等のどの職種で働きたいのか、連絡手段についての希望は書いても大丈夫です。

まとめ

如何でしたでしょうか?

実査に履歴書の書き方をみていくとルールが存在していたり、書いてはいけない事や書かなきゃいけない事が多数あります。

自分の書き方で書いてしまうと時に恥ずかしい思いをしてしまう可能性や、書類選考が全く通らないといったような思いをしてしまうかもしれません。

しっかりとした履歴書の書き方で書き、少しでも企業にアピールが出来るような履歴書作りが出来るようになっていただけたらと思います。

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