紹介予定派遣から正社員になるはずだったのに!
派遣会社との契約と違う気がする・・など悩んでいる方はいませんか。
紹介予定派遣から正社員になれない事情は、ちょっとしたことから生じます。
この記事では、気になる紹介予定派遣についてご紹介していきます。
紹介予定派遣とは
紹介予定派遣とは、派遣社員として直接雇用される予定の企業で働くことです。
通常の派遣社員とは違って、ある一定の期間働くと直接雇用の社員として迎えられることが大きな魅力です。
なので、紹介予定派遣での求人はとても人気があります。求人にも応募が多く集まります。
採用までには、通常の派遣社員とは違って面接や書類選考なども行われています。
さらに大企業の紹介予定派遣求人ともなれば、倍率は上がり契約することは難しくなる場合も多いようです。
正社員になりたい!仕事開始までの流れ
「紹介予定派遣」で応募した場合
派遣会社から紹介されて、派遣先企業と派遣会社の面接があります。
派遣先企業と応募者の双方が合意をすれば仕事がスタートします。
いずれはその派遣先で直接雇用というかたちで正社員となることができます。
派遣会社は双方の仲介役となります。
「正社員」で応募した場合
就職を希望する企業に「正社員の求人」として直接応募します。
合格すれば内定が出ます。
応募後の流れは、次の通りです。
不特定多数の志望者の中から書類選考で通過できると面接に進みます。
正社員の場合は、複数回の面接が行われるの一般的です。
また、企業が定める試用期間がある場合があり、それを経て問題のない場合には正社員としての仕事がスタートします。
紹介予定派遣での就業期間は3ヶ月から6ヶ月間と限られている
紹介予定派遣の期間は3ヵ月から6ヶ月間であることが多いです。
その間に、企業・就労者のそれぞれの立場で、雇用のお試し期間という位置づけで仕事を開始します。
紹介予定派遣ということで契約をし、直雇用になる前に会社と働き手の相性の良さを模索できるのが人気のポイントです。
紹介予定派遣のメリット
企業側のメリット
- プロジェクトの立ち上げや事業拡大などのためにスキルの信頼できる人材を確保できる
- 求人広告に経費をかけずに適切な人材を派遣会社から紹介してもらえる
働く側のメリット
- 派遣会社から求人している会社の概要を事前に聞くことができる
- ゼロから就職活動をしなくても良いので効率が良い
- 派遣会社から相性の良さそうな派遣先を紹介してもらえる
紹介予定派遣で働いたのに正社員になれない理由
紹介予定派遣で派遣されると予め定められた期間を経て、直接雇用の社員となることができます。
派遣期間を満了したら、勤務している企業と紹介予定派遣の面接を経て正社員として直雇用されるかどうか決まります。
どちらかが合意しない場合は、紹介予定派遣の期間は終了していますので、次の勤務先を探すことになります。
勤務先の会社側から断られる場合もあるということを頭に入れておきましょう。
直接雇用される会社側から、何らかの事情で正社員として採用することを
断られた場合には、次のような事が原因である可能性があります。
勤務態度が悪かった
派遣社員として紹介予定先の企業で勤務している場合は、勤務態度を特に気をつけましょう。
始めが肝心です。
決まっている勤務予定日時を守るのは当たり前ではありますが、万が一、急な体調悪化でお休みをいただきたい場合には、勤務先と派遣会社への連絡が必要です。
就業開始時刻ギリギリではなく、余裕を持って早めに連絡をとるようにしましょう。
また、社会人として当然のことではありますが、遅刻や早退は相当の理由がない限りNGです。
能力や意欲が企業側の期待よりも足りなかった
仕事の能力や意欲が、企業側が当初期待していたよりも足りない場合、不採用となる可能性があります。
仕事の処理スピードが遅い場合は、正確に処理されているとはいえ考えものです。
社員のコストパフォーマンスを考えるのも企業では大切にしています。
また、逆にスピードは速くてもミスが多い場合も同じです。
任せられた仕事にはある程度のスピードと正確な処理が求められますので、提出する前には見直しをし、ミスがないか確認をすることを習慣付けましょう。
該当ポストへの適正がなかった
紹介予定派遣で実際に勤務してみて、予定しているポストへの適性がなかった場合にも正社員での直雇用は見送られるでしょう。
例えば、契約社員を取りまとめる社員へのポストへ起用しようとしていた際に、「リーダーとしての素質がこの人には足りない」とみなされた場合などです。
社風と合っていないと判断された
会社には、それぞれの社風があります。
「大企業として知名度もあり安定もしている会社」や、「スタートアップ企業として創業間もない会社」など派遣先は様々、且つ社風も十社十色です。
大企業の場合は、突拍子もない提案は受け入れられづらく、反対にスタートアップ企業の場合には、とても良いアイディアとしてすぐに形になる場合もあります。
働く人の性格がその会社の社風に合っているかどうかは、紹介予定派遣の期間内で見極められる場合が多いです。
コミュニケーション力に問題があった
紹介予定派遣の顔合わせ時には感じられなかったような、コミュニケーション力の不足がある場合があります。
例えば、取引先との電話やメールの対応などです。
上手く受け答えができなかった場合や、同僚となる方とのコミュニケーションが問題になる場合もあります。
そもそも正社員としての適正がなかった
紹介予定派遣では、年齢や性別などの基本事項を、クリアしてから派遣されていますので、上記などへの何らかの事情で正社員への雇用が見送られた可能性もあります。
働く側から断る場合もある
企業側が採用の希望をしても、働く側が辞退しているケースも多くあるようです。
働く側も紹介予定派遣の勤務期間で、派遣先の会社で正社員としてやっていけるかを確認しているのです。
紹介予定派遣で正社員になるためにやるべきこと
勤務態度に気をつける
当たり前のことですが、勤務態度に気をつける必要があります。
急なお休みは無い方がいいですが、万が一、休まなくてはならなくなった時には、早めに派遣先と派遣会社に連絡を入れましょう。
休み明けの出社日には、「迷惑をかけたことを詫びる」「休んだことによる仕事の穴を埋める」などのフォローは忘れないようにすることも大切です。
その他にも勤務中の無駄な私語が多くはないか、仕事に向き合う姿勢は良いかなど、何気ない普段の様子を評価されているということも忘れないようにしましょう。
コミュニケーション能力
仕事にはコミュニケーション能力が欠かせません。
会社で働くにあたり、社内だけではなく取引先とも接点を持つことがあります。
「社会人としてふさわしい言葉遣いをしているか」ということも重要です。
電話では、明るい丁寧な口調が求められますし、メールではビジネスにふさわしい文面で表現しなければなりません。
「会社の顔」として恥ずかしくない言葉を使うことができているかということも大切になってきます。
さらには、同僚とのコミュニケーションも侮れません。
周りの雰囲気に馴染むことができているか、頼まれた仕事は的確にこなすことができているか、受け答えにトゲがないかなど、自分を客観的に見ることも必要になってきます。
もしも自信がない場合は、ビジネスマナーについて学んでみるのもいいかもしれません。
雇用予定先の企業の雰囲気に馴染む
前述のように、コミュニケーションの面からも企業の雰囲気に馴染むことは大切ですが、外見や勤務態度の面からも雇用予定先の企業の雰囲気に馴染んでおきましょう。
- 周りの社員と比べて服装やヘアスタイルが浮いていないか
- 一人だけ大きな声で話していないか
など、自分だけ変な意味で目立ってしまうことがないよう気をつける必要があります。
ただし、過度に気にする必要はありません。
自分の自然体を押し殺してまで、これから先、長い期間この場所で働けるかどうかということも同時に考えましょう。
周りに合わせることで、「あたな自身の良さや個性」も打ち消してしまう場合もあります。
まとめ
以上のように、紹介予定派遣で正社員になれるかどうかは、派遣期間の働き方が大切だということが分かりました。
どれも基本的なビジネスマナーや社会人としての常識の範囲で気にできることばかりです。
紹介予定派遣で正社員を目指すなら、このようなことに気をつけながら前向きに派遣先で仕事をしていくといいかもしれません。